「私は生まれつき金運がないから」。そう言って、豊かになることを最初から諦めていませんか。
実家がお金に苦労していた。若いころから思うようにいかないことが続いた。まわりと比べて、どうも自分だけツキがないように思える。
そんな思いを抱えている方は、決して少なくありません。
けれど一人さんは、たとえ今世が厳しい経済状態から始まったとしても、金運は自分の意志で挽回していくことができると教えてくださいます。
今日はその挽回のコツを、じっくりお話ししますね。
スタート地点は、みんな違います
まず、大前提として、人生のスタート地点は人それぞれ違います。
生まれた家も、育った環境も、選べるものではありませんでした。同じだけ努力しても、置かれた場所によって結果が違ってしまうことはあります。
そこを「みんな同じだ」と言われても、納得できないですよね。
だから、スタートが違うこと自体は、事実として認めていいのだと思います。
大事なのはその先です。スタートが決まっていても、その後の進み方まで決まっているわけではありません。挽回する道は、ちゃんと用意されているんです。

挽回のコツは、遠くではなく足元にあります
では、何をすれば挽回できるのでしょうか。
多くの方は、ここで「もっと稼げる仕事」「もっといい投資」を探し始めます。遠くにある何かを追いかけようとするんですね。
けれど一人さんの答えは、まるで逆でした。
そのために大切なのは、すでに自分が持っている豊かさに気づくこと。
家族がいて幸せ。仕事があって幸せ。今日もご飯が食べられて幸せ。
そんな、あまりに当たり前で見過ごしているものに、あらためて目を向けるところから始まるのだそうです。
「ない」を数えるか、「ある」を数えるか
これは、精神論のようでいて、とても現実的な話だと私は思っています。
人の心には、探しているものを見つける働きがあります。「ない」を探し始めると、足りないものばかりが次々と目に入ってきます。
あれもない、これもない、あの人と比べてこれもない。
一日じゅうそれをしていると、心はどんどん貧しくなっていきます。そして貧しい気持ちのままでは、いい判断ができません。
焦って損をする買い物をしたり、目先のお金のために大事なご縁を切ってしまったりします。
反対に「ある」を数え始めると、持っているものが見えてきます。すると心に余裕が生まれます。余裕のある人は、落ち着いて判断でき、人にも親切にできます。
そして親切にされた人は、その人を応援したくなるんですね。
「ある」を数えることは、気休めではなく、実際に流れを変える行いなんです。
今日、感謝できることを三つ
やり方は簡単です。
一日の終わりに、今日あった「ありがたいこと」を三つ思い出してみてください。
温かいお風呂に入れたこと。誰かが笑いかけてくれたこと。ご飯がおいしかったこと。雨が上がったこと。体が動いてくれたこと。
大きなことでなくて構いません。むしろ小さいほうがいいのです。小さなことを喜べる人は、毎日たくさん喜べますから。
これを続けていると、だんだん昼間のうちから気づけるようになります。「あ、これは今日の三つに入るな」と思う瞬間が増えてくるんです。そうなったらしめたものです。
自分を満たして生きると、掛け算になります
一人さんは、今あるものに感謝し、自分を満たして生きることで、生まれ持った金運も掛け算のように上昇していくとおっしゃいます。
足し算ではなく、掛け算というところが大事です。
もともとの数がいくつであっても、掛ける数を増やせば結果は変わります。スタートが小さいからといって、行き先まで小さいわけではないんですね。
そしてこの掛け算は、自分を満たしている人ほど大きくなります。自分の機嫌を自分で取れる人は、人にも優しくできます。
優しい人のところには人が集まり、人が集まるところにお金は流れていきます。
「もう遅い」と思ったときが、始めどきです
金運の話をすると、「若い人ならまだしも、私はもう遅い」とおっしゃる方がいます。
けれど、豊かさというのは通帳の数字だけのことではありません。安心して眠れること。おいしくご飯を食べられること。会いたい人に会えること。
それも立派な豊かさです。
そして、こちらの豊かさは、今日から増やせます。
数字のほうも、諦める必要はありません。一人さんの教えを実践しておられる方の中には、五十代、六十代から流れが変わったという方がたくさんいらっしゃいます。
人生は思っているより長く、変わりはじめてからの時間も、ちゃんと残っているものなんです。

お金は、感謝している人のところに集まります
お金というのは、突きつめれば人が運んでくるものです。
そして人は、いつも不満そうにしている人より、ありがたいと言っている人のところにいたいと思います。同じものを買うなら、喜んでくれる人から買いたいと思います。
だから、感謝は形のない徳のようでいて、実はとても現実的なはたらきをしているんですね。
これは、我慢して感謝しなさいという話ではありません。無理に「ありがたい」と言い聞かせても、心はごまかせません。
ただ、本当にありがたいことは、探せば毎日いくつも見つかります。それを見つける癖をつけましょう、というだけのことなんです。
金運は、今日から動かせます
金運を挽回するコツは、遠くにある何かを追いかけることではなく、今ここにある豊かさを感じることなんですよ。
生まれ持ったものは変えられません。けれど、今日から数えるものは、自分で選べます。
今日、あなたが「ある」と数えられるものは何でしょうか。
三つ思い浮かべたら、その三つに、心の中で「ありがとう」と言ってみてください。それが、いちばん確かな挽回の一歩になります。



