# 斎藤一人 苦労の先に幸せはない|楽しい努力だけが成功への道になる理由
「苦労すればするほど、幸せに近づける」そんなふうに、思っていませんか。
もし今、つらい道を歩きながら「これを乗り越えたら、きっと幸せになれる」と信じているとしたら、少しだけ立ち止まって、一緒に考えてみてほしいのです。
苦労の先に、本当に幸せは待っているのか
苦労を重ねれば、その分だけ幸せが大きくなる。
そう思いたくなる気持ちは、よくわかります。
でも、苦労の先に待っているのは、幸せではなく、さらに大きな苦労であることも少なくありません。
苦しい道を我慢して歩き続けても、その先にまた同じような苦しい道が続いているとしたら、一度、その道そのものを見直す必要があるのかもしれません。

なぜ苦労は「見直しのサイン」なのか
苦労というのは、「今の道でいいのか、もう一度考えてごらん」という、天からのお知らせのようなものです。
体調を崩したときに、生活のどこかを見直すように、苦労が続くときも、やり方や向いている方向を見直すタイミングなのだと思います。
もちろん、幸せになるために努力はいります。
それ自体を否定しているわけではありません。
ただ、自分に合った正しい努力というのは、苦しみながら耐えるようなものではなく、気づいたら夢中になっていて、時間を忘れてしまうようなものなのです。
だからこそ、本人はそれを「苦労している」とは感じません。
楽しい努力と苦しい努力の違い
たとえば、同じ作業をしていても、楽しくてたまらない人と、つらくて仕方がない人がいる、ということはよくあります。
好きなことに打ち込んでいる人は、傍から見ると大変そうに見えても、本人はワクワクしながら取り組んでいたりします。
反対に、無理をして自分に合わないやり方を続けていると、がんばっているつもりでも、どこか苦しさばかりが残ってしまうものです。
お店にいらっしゃる方の中にも、「これだけがんばっているのに、なぜかうまくいかない」と悩んでいるような方がいます。
そんなとき、やっていることそのものが本当にその方に合っているのかを、一緒に見つめ直してみることがあります。
合わない道を無理に歩き続けるより、自分に合った道を探すほうが、結果として近道になることも多いのです。

今、自分が歩いているのはどちらの道か
あなたが今歩いているのは、苦しくてつらい道でしょうか。
それとも、幸せで楽しい、成功への道でしょうか。
この問いに、すぐに答えが出なくても大丈夫です。
毎日の中で、「これは苦しいけれど我慢している」と感じる時間と、「気づいたら夢中になっていた」と感じる時間を、それぞれ思い出してみてください。
その二つを比べてみるだけでも、自分がどちらの道を歩いているのか、少しずつ見えてくるはずです。
今日からできる小さな一歩
難しく考える必要はありません。
まずは、今日一日を振り返って、「楽しかったこと」「苦しかったこと」を、それぞれひとつだけ書き出してみてください。
そして、楽しかったことのほうを、明日は少しだけ増やしてみる。
たったそれだけでも、歩いている道の方向は、少しずつ変わっていきます。
苦労を美徳のように抱え込まなくても、幸せに近づく道はちゃんとあります。
どうか、自分を追い込みすぎず、楽しいと感じるほうへ、そっと一歩を進めてみてくださいね。



