あなたは夜、布団に入ってから、昔の失敗を思い出して、苦しい気持ちになることはありませんか。

一度や二度ではなく、同じ場面を何度も頭の中で再生してしまう。そんな経験がある方は、決して少なくありません。

斎藤一人さんは、「過去のことをいくら考えても、現実は何も変わらないんだよ」とよく話しています。

今日は、その言葉の意味と、過去を手放すための具体的な考え方をお伝えします。

■なぜ人は何度も過去を思い出してしまうのか

心には、痛かった出来事ほど強く記憶に刻む性質があります。これは本来、同じ失敗を繰り返さないようにするための、とても大事な仕組みです。

ところが、この仕組みが働きすぎると、必要以上に何度も同じ場面を思い出し、そのたびに嫌な気持ちを味わい直すことになってしまいます。

一度の失敗を、心の中で十回も二十回も繰り返し体験しているようなものなんですね。

■反省と後悔はまったく違うもの

一人さんは、「反省は一回すれば十分。そのあとは後悔じゃなくて、次にどうするかを考えなさい」と教えてくれます。

反省は、未来のための学びです。後悔は、過去への責めです。

同じ「振り返る」という行動でも、向いている方向がまったく違います。

失敗を思い出すたびに自分を責め続けていたら、いつまでたっても未来のための学びにはたどり着けません。

反省が終わったなら、あとはその失敗を「もう卒業した出来事」として、静かに手放していいんです。

■過去にとらわれていると運も重くなる

一人さんは、機嫌がいい人のところに、いいことが集まると教えてくれます。

過去の失敗を何度も思い出して、不機嫌な時間が長くなるほど、新しいツキが入ってくる隙間がなくなってしまうんですね。

商売でも人間関係でも、うまくいっている人ほど、過去のことをいつまでも引きずっていません。

うまくいかなかった日があっても、「今日はこれでよし」として、次の日をまっさらな気持ちで迎えています。

■「ツイてる」を口癖にすると過去も味方になる

一人さんは、口癖を変えるだけで、心の使い方が変わると教えてくれます。失敗を思い出しそうになったら、「ツイてる、ツイてる」と声に出してみてください。

意味が分からなくても構いません。言葉が先に変わることで、あとから気持ちがついてくるんですね。

過去の失敗も、「あの経験があったから今がある」と言えるようになったら、それはもう、失敗ではなくなっています。

■今日からできる3つの習慣

一つ目は、失敗を思い出したら、「もう反省は終わった」と声に出してみることです。声に出すことで、頭の中だけでぐるぐる考え続けるのを止めることができます。

二つ目は、「今、自分は何を選べるか」だけに意識を戻すことです。過去は変えられませんが、今の選択は何度でもやり直せます。

三つ目は、一日の終わりに「今日も一日頑張った」と、自分をねぎらう言葉をかけることです。

どんな一日であっても、その日を生きたこと自体をまず認めてあげてください。

小さなことのようですが、この3つを続けていくうちに、過去を振り返る回数が自然と減っていきます。

■感謝の言葉で過去を締めくくる

一人さんは、一日の終わりに「ありがとう」を唱えることを勧めています。感謝の言葉には、過去への執着を手放し、今の自分を認める力があります。

うまくいかなかった日ほど、「今日も学べてありがとう」と言ってみてください。

責める代わりに感謝で締めくくると、同じ出来事を思い出す回数も、自然と減っていきます。

■今日という日をまっさらな気持ちで

今日という日は、今日しかありません。過去の失敗にとらわれる時間を、今日を機嫌よく過ごすための時間に変えていく。

それだけで、あなたの毎日は少しずつ軽くなっていきます。過去の出来事より、今日のあなたの機嫌の方が、ずっと大切なんです。

それだけで、明日はもっと軽やかに迎えられます。

今夜、布団に入ったら、あなたは何を思い出そうとしていますか。